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健康お役立ち情報:耳より健康情報今日から始めましょう、禁煙生活

最近、喫煙者から肩身の狭い世の中になった…という声をよく聞きます。

知らない土地へ旅行に行くと喫煙場所を探すことに困るそうです。公共交通機関や大型施設は全面禁煙となり、ますます喫煙が難しい環境になってきているようです。

この機会にもう一度、禁煙について考えてみましょう!

禁煙イメージ

やっぱり怖い!タバコについて

1.ニコチンの依存性を知っていますか?

アスベスト、放射能やPM2.5などの発がん作用に対しては恐怖心を持たれる方も、タバコについては発がん物質を含有することを知りつつ吸っているという矛盾した状況があります。

実はタバコに含まれるニコチンはヘロインやコカインなどの麻薬よりも強い依存性を持つ物質です。「だめだとわかっているけど吸ってしまう」それは決して意志が弱いからではなく、ニコチンのもつ依存性による病気なのだということを、喫煙者自身も周囲の人も理解していかなければなりません。

ニコチン依存になった人は回復しても再発を繰り返し、完全に治癒はしないという特性があります。何年も禁煙できた人でも、ちょっとしたきっかけで再喫煙を始めてしまう可能性があるのです。ずっと禁煙を維持していくためには、生涯を通して喫煙者の努力と周囲の支えが必要です。

2.たばこ病が増えています!!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、患者の90%以上が喫煙者のため別名たばこ病と言われています。日本に推定550万人以上の患者がいるとされ、毎年16,000人以上が亡くなっているこの病気は今現在も増加傾向にあります。

COPDは、タバコの煙に含まれる有害物質が刺激となり気管支に炎症が起こり、ついには肺胞が破壊され、呼吸が障害されることによって起こります。せき・たん・息切れなどのありふれた症状から始まるため見逃されることも多く、喫煙の継続や感染症に罹ること等で増悪を続けています。重症化すると外出はおろか、息苦しさのため入浴や洗面などもできなくなり、在宅では酸素吸入、外出時は酸素ボンベの携帯が必要になることもあります。喫煙を続ける限り、病気の進行を止めることはできません。そして、この病気は喫煙者だけではなく副流煙を吸う家族にも襲い掛かる危険があるのです。

自分自身の、そして大切な周りの方の健康の為にも是非禁煙にチャレンジしてみましょう。
自分一人で禁煙が難しいと思った時は禁煙外来で相談してみて下さい。