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爪トラブルを解消!

【爪は健康のバロメーター】

 普段皆さんは爪の状態を観察していますか?爪は、「ケラチン」という硬いタンパク質から作られ、皮膚が変化したものです。爪には、体の不調のサインが現れることがあり、健康状態を知るバロメーターとなります。健康な爪は、薄いピンク色で表面はなめらかです。これは、爪の下にある血管の色が透けて見えるためです。そして表面のなめらかさは、適度に硬さ・柔軟性があることを示しています。何らかの不調があると、爪の色や表面の状態に変化が現れます。

色の変化(白色)貧血・肝硬変・糖尿病 など 
(青紫色)血流の滞り・心臓疾患・肺疾患 など
(黄色)爪水虫・新陳代謝の低下
(緑色)緑膿菌感染症 など
表面の変化(薄くスプーンのように反り返る)貧血 
(厚く盛り上がった爪:ばち爪)心臓疾患・肺疾患 など
(縦すじ・横すじ・割れやすい)加齢・乾燥・栄養不足 など
(縦の黒い線)爪の下のほくろ・まれに悪性黒色腫 など

【間違った爪の切り方をしていると・・・】

 個人差はありますが、成人では、手の爪が1日に0.1mm、足の爪がその半分の0.05mm伸びると言われており、手の爪は1~2週間に1度、足の爪は2~3週間に1度程度こまめに切るのが理想です。間違った爪の切り方を続けていると、様々なトラブルにつながる恐れがあるので注意しましょう。深爪は、むき出しになった指先の皮膚が乾燥し、荒れてひび割れの原因となったり、その部分から細菌感染が起こることもあります。特に全身を支える足の爪は、間違った切り方をすることで、巻き爪などを引き起こし、炎症や化膿による痛みを伴うことがあります。ついには痛みをかばうために歩き方が変化し、足の裏に「タコ」や「ウオノメ」ができたり、足首や膝・腰などの関節にも悪影響を及ぼすことがあります。

【足の爪の正しい切り方「スクエアオフカット」】 

 特に足の爪切りに関しては、自己流は危険です。正しい爪の切り方は、爪先の白い部分を1㎜程度残して、指先と同じくらいもしくは少し長めの所で切ります。爪の両サイドを切りすぎず、程よく角を削った「スクエアオフカット」がベストです(図1参照)。衝撃に強く、指先を守ってくれる効果があります。爪の両端の部分は、角を削りすぎないよう「やすり」や「平坦型」の爪切り(丸みを帯びていないタイプ)を使って少し角に丸みを持たせる程度にとどめましょう。やすりは、爪の切り口に直角に当て、端から中央に向かって(前後に動かすのではなく)一方向に軽くまっすぐ動かすのが基本です。

【手の爪の正しい切り方】

の爪に関しては、足の爪よりも少し角に丸みを与えても問題ありません。その際、爪に負担がかからないよう、 一度に切るのではなく、 a中央の部分→b中央と端の間の部分(左右)→c端の部分(左右) の順に少しずつ切っていくのがポイントです(図2参照)。足の爪と同様に両端を切りすぎないよう注意しましょう。

【体の内側・外側から爪のお手入れを!】

 乾燥した状態の爪は硬いため、無理に爪を切ると、割れて二枚爪になることがあります。爪切りのタイミングは、爪が柔らかい入浴後がベストです。乾燥を防ぐために、ハンドクリームで手を保湿する際に併せて爪の部分にも塗るのが良いでしょう。また、爪の主成分となるタンパク質が不足しないように、食生活においても動物性タンパク(肉・魚・卵)と植物性タンパク(大豆)をバランスよく摂取し、爪を丈夫にするビタミンA(レバー・緑黄色野菜など)・ビタミンB(納豆・玄米・ナッツ類など)の豊富な食品も併せて摂ると効果的です。爪が割れる原因となる貧血や血行不良を防ぐため、鉄分(レバー・マグロ・あさりなど)の摂取や冷えを防ぐ生活(運動など)を心がけましょう。

図1:正しい爪の切り方 - さくら皮フ科スキンケアクリニック より

図2:ツメキリの正しい使い方 | 貝印のツメキリポータルサイト より